2010-12-03

市長vs市議会 は、輝くか。

北風がびゅーびゅー吹く12月。
師走を彩ってくれるのが、この時期に楽しみなクリスマス・イルミネーション。
きらきら輝く街や、帰路を照らすイルミネーションをみると、ホッと心があったまる。

さて、今年の名古屋はイベント花盛りで慌しかったが、さいごまで慌しいのが市政。とはいえCOP10しかり、今年度までは前市長時代に決まったものが多い。

来年はいよいよ河村市政の出番である。
そして。来年以降は、なにも新しいことは決まってないように見える。

この一年、市政では対決ばっかりフューチャーされて、何にもものごとが進んでないような。

対決もいいが、全体として、市政に携わるひとは、名古屋市のビジョンをどう描いているんだろう。
市長を応援するのは、定年退職したリターン組などの団塊以降の世代が多いように感じる。彼らのパワーが余っているのが、こういった市政の賑やかさにつながっているようにも見える。(ここでいう応援派は、たとえば リコール署名をしたひとたちではなく、リコール署名活動を応援したひとたちを指す…とさせていただきますネ)

核家族化によって、いわゆる従来型の家族体系からなるコミュニティに属さないため、老後を迎え、“じぶんの居場所”を探しているような。外からきてるひとも多く、オープンで明るいが、弱点は、大きな流れに良くも悪くも巻き込まれやすいカモ。
そういった戦後社会の仕組みで「名古屋に根をはれていない」ひとたちに、“まちに関われそう”と思わせてくれるのが、市長支持につながっているのかもしれない。

たいして市議会を応援するひとたち(地域の力があるおじいちゃんとか)は、どちらかというと「生粋の名古屋人」が多いように思う。
たぶん苦しいときも含めて、名古屋をここまで作り上げてきたという自負があり、イザというとき頼りになりそうな、地域に根をはった強さがあるように思う。
逃げない強さがあるが、弱点は「よそもんが…」と閉鎖的になりやすく澱みになるときも。

なんとなーく、市長vs市議会は、こういう 戦後vs戦前 の地域社会の仕組み対決のようにみえるときもある。
(市長さんが名古屋弁を駆使した武将好きなので、戦後世代というよりは戦国時代に一見みえますが。)

団塊世代以降のひとたちには、新しい核家族社会の、老後の在り方や地域社会の在り方をつくりあげてほしいし、生粋の名古屋人、名古屋をここまで育ててきたひとたちには安定感ある揺らぎない市政で支えてほしい。

名古屋市もずいぶんと街が明るく、楽しくきれいになったと思う。

ひとつには外から来たひとたちが、まちに活気とチャレンジを与え、ひとつにはもともと名古屋を支えていたひとたちが、まちの屋台骨として基盤をつくっていったからだろう。新旧まざっていた方が、まちは強いように思う。
頑固なおじいちゃんは頼もしいし、愉快なおじさんは楽しい。でも愉快なおじさんが頑固なおじいちゃんを無視して勝手なことしてたら、親戚から総スカンをくらいそうだし、頑固なおじいちゃんが愉快なおじさんを追い出したら、なんとなーく将来が暗い気がする。

対決ばっかりしてないで、それぞれの立場を理解して、将来をみすえた名古屋の市政で、輝いていってくださいまし♪

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