2009-06-04

川の流れをたどる。

川とまちは、共にある。

漫画『NANA』では、奈々とナナという女の子たちが、ともに多摩川のほとりにあるマンションで、二人暮らしをするところから舞台がはじまる。

東京にいる二人が、何かあると川べりに来て、さまざまな感情を、やわらかな風景のなかで溶け込ませる。
それが実にいいのだ。

川というのは、森にもまちにも流れ、色々な地域とつながっている。
人と自然を結んでいる、大事な存在なのかもしれない。

名古屋の川といえば、まず巨大な庄内川。
矢田川(つい最近まで、ここで大きな花火大会がありました)は香流川と結ばれ、庄内川とあわさり、ゆったりと大きな河となる。

そして都心を流れる堀川。昔、名古屋城が建てられたあたりに作られたとか。
江戸時代の人たちが汗水たらして掘ったんだなぁ、と思うと感慨深い。
(あ、だから「堀川」なんだ。)

東に流れる植田川は、やがて天白川となり、藤川とまざりながら、扇のようなラインを描く扇川と重なりあう。


そして山崎川。
文教地区を流れる山崎川は、その流れをたどると、昔の名古屋の文化を感じることができる。
ライトアップした桜の美しさで有名だが、もともとはこの辺りが昔の名古屋の東側であったことを考えると、明治文化、大正文化が伺い知れて面白い。

写真は東山荘のあたりの山崎川。
うっそうとした自然の力が、川に残されていて、美しい。

山崎川も、たとえば川名のあたりなどは違う表情を見せて面白い。
NANAじゃないけど、いろんなドラマをそっと包み込んできたかもしれない。

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